うちのこ。

エキゾチックアニマルの飼育・繁殖ブログです。

カテゴリ: 飼育環境

ごきげんうるわしゅうエビバディ

『爬虫類 飼育用品』で検索すると必ずパッと目につくところに出てくる定番グッズがあります。
右も左もわからないビギナーさんはまずその辺や、おおよそ飼育用品のオススメが書かれたHPさんの言を鵜呑みにして色々目につきやすいものを買い揃えると思うのですが、私がそんなノリで買ったものの中で、思いのほか使い勝手が悪く持て余したものがいくつかあります。

・レプタイルボックス

・バンブーピンセット

・ウェットシェルター

ご存知、めっちゃ見るやつです。
多分ヒョウモントカゲモドキの飼育ビギナーなんかは「とりあえずこれ買っとけば間違いない」くらいなノリで勧められる三大ポピュラー飼育用品でしょうね。

そんなこれらのグッズですが、私は個人的に気に障るところがあって使わなくなったので、その経緯とレビューをここに載せようと思います。
特に後者2つで多大にディス方面に展開するので商品リンクは貼りません。


◆レプタイルボックス

アクリル製のケージで、一般的なプラケと違って表面に擦り傷が入りにくいです。
が、落としたりするとプラケより割れやすいのでは、と思います。
プラケの類と違って直角の構造になっているので、並べやすくかつデッドスペースを作りにくい構造になっています。
底面以外はスケルトンになっていて見通しやすく、レイアウト面ではかなり沼…いじり甲斐のがるケージと言えます。

上部スライドドアはマグネット固定になっているので、きちんと閉めておけばこのサイズのケージで飼育するおおよその種では脱走が起こりにくいです。
また、スライドドアには適度に空気穴が空いていて、温湿度管理がしやすくなっています。

サイズ感では、レオパならサイズ系変異個体でなければ終生これで十分飼育可能です。
地表棲のヤモリも大抵これでいけると思います。
ボールパイソン、コーンスネーク等蛇もベビー~ヤングくらいまでは飼育可能です。

総じて、爬虫類(特に地表棲ヤモリや小型の蛇)の飼育においてはとても便利なケージと言えます。


いいこと尽くしやんけって思われたかもしれません。
私も最初そう思っていました。


気に障った点『丸洗いしにくい』

私が個人的にこのサイズのケージに求めるものであり、利点であると考える点はそのお手軽さと、それゆえの洗いやすさです。
ケージをそんなに頻繁に丸洗いしない方がマジョリティだと思うのですが、継続的に使っていくにあたっては定期的な丸洗いが必要だと私は考えています。臭いなんかは染みますしね。

で、いざ洗おうというとき、このケージは内面角もきれいに直角な上、上部スライドドアの固定機構が返しになり、丸洗いする時に内部のゴミ(乾いた糞尿の欠片や細かいおがくずなど)が取り除きにくく、水はけが悪いです。
砂とか敷いた日には大変なことになりそう…
そう考えると、プラケの台形様の構造は丸洗いしやすくその点大変魅力的です。(でも絶妙なデッドスペースが気に食わない…)

という具合で、洗うときちょっと不便するだけです。
このケージの様々な利点に比べるとほんの些細なことなのですが、複数個使いまわすのに、洗うたびイライラしていい加減嫌気が差したので、このケージの使用はやめました。

それから、気に障ったというほどでもないのですが、このケージは足が絶妙に邪魔です。
おおよそのプラケには足がついていてパネヒなどを使うとうまく底面が接着せず保温効果をよく発揮できないケースが多々あります。
このケージも、ここまで爬虫類飼育に向いたケージを設計するなら、申し訳程度の足なんてつけずに底面もまっ平らにしておけばいいものを…と思いながら私はもぎました。
足は意外と簡単にもげますが、底面のプラスチックごと微妙にこそぎとってしまうこともあるので、もぐ際は注意が必要です。

繰り返しますが、小型種の飼育であればレイアウトのし甲斐については他のケージの追随を許さない魅力的な作りではあります。
なので、1匹かっちりレイアウトして飼い込みたいという方にはオススメです。
洗うときにイライラしそうな方にはおすすめしません。


◆バンブーピンセット

ピンセット給餌の際、誤って個体がピンセットごと噛みついたときに口内を怪我しないよう柔らかい素材で…ということで竹なんでしょうかね。
爬虫類の口内炎は飢餓につながるので注意したいところです。
鉄製に比べると確かに安全なのかもしれませんが…

・まず、デカすぎ

ピンセットの構造であのサイズでは普通に扱いにくい…というか、ピンセットのポテンシャルを十分に発揮できません。
先端がつるつる(ステンレス製のようにギザギザ面がない)な上、デカくて先端に力が集中しにくく、特に活コオロギなんかでは狙った箇所をなかなか掴めません。
ちまちました餌虫(コオロギLでも手間)をレオパあたりに給餌したり、小さい蛇にピンクマウスを給餌するようなときに使おうと思うとかえって作業しづらいです。

・モノによって咬み合わせが悪い

ロット時点でうまく咬み合うものと咬み合わないもののバラつきがあります。
まぁそれは誤差の範囲というか、個人の感じ方の差にもよるんでしょうが…
使い分けるため複数所持していましたが、具合の悪いものがあって難儀しました。

・使ううちにささくれる

まぁ竹なので…
ただ、生体の安全面を考慮して竹なのだとしたら、ささくれていてはワケないな~と思う次第で。

ハッキリ言って実用性がかなり低いと感じました。
私はすでに使っておらず、代わりに普通のステンレスピンセット、場合によって割り箸や100均のシリコントングにシフトしました。
竹でもステンレスでも噛ませれば生体にケガを負わすリスクは同様にあり、であればどちらにしても個体に噛ませなければいい話です。
テクニックでカバーする話ならと、使いやすいピンセットを使うようになりました。

わざわざ使いにくいものに馴れるよう頑張るか妥協するかするより、使いやすいものを工夫して使う方が楽だなと思いました。


◆ウェットシェルター

素焼きで水を吸い蒸散するため、ケージ内で湿度勾配を作れる上シェルターにもなる優れものです。
シェルター内部に滴る水で給水も可能とか。

それはその通りで、このシェルターの機能については間違いなくイイモノです。
が、イイコトしか書いていないところが多いので、ヨクナイコトを書きます。

・カビる

よく水を吸うので、カビます。
カビの胞子が表面に出てきているということは、カビが対外発散を始めているということです。
これはどういうことかというと、カビが新たなコロニーを外に模索している。つまり、表面にカビが見えた段階でシェルター内部は既にカビの菌糸で埋め尽くされているということです。
そうなると表面のカビをふき取るだけでは解決できず、全体の消毒が必要になります。
カビが生み出す毒素は生体にとんでもなく毒性が強いので、注意が必要です。

こまめに洗うなど気をつけていればカビは予防できますが、水垢汚れはどうしてもついてしまいます。
特にシェルター上部の吸水溝部分は水垢がつきやすいのですが、ここの返しが結構雑に尖っていて、スポンジがつっかえて洗いにくいです。
水垢汚れはレジオネラ菌の温床であり、こちらも生体に対して明確に有害です。

素焼きは構造上水分がよく染みるので、1回カビたり水垢がついたりしら完全に除去するのは面倒です。
カビや水垢は徹底的に乾燥させることで予防が可能なので、水抜きが推奨されます。
洗うたびにきちんと水抜きせずに使っていると、毎日洗っても結局表面が水垢でぬめるようになります。
が、洗うときに水抜きをきちんとしようと思ったら、1個では絶対に毎日使い回せません。

・臭う

吸水性に優れているということは=臭いの吸着も凄まじいということです。
中には吸水溝部に糞をする子もいるので、それこそまめに洗わないと、使用する種によってはすぐ臭くなります。
レオパなんかは生体自体は臭くありませんが、糞はしっかり臭いです。
爬虫類の糞は普通に哺乳類とか人の糞と同じように臭いです。そしてその臭いを吸います。
尿がかかれば尿も染みます。それに気付かないでいると酸っぱい臭いがしだすことも…
なので、ただのシェルターとして使いまわすとしたら臭くなる一方なので使い勝手が悪いです。

・というのに洗いにくい

素焼きで水を吸うので、しっかり綺麗にしようと思ったらいちいち水抜きまでしなくてはいけません。
洗剤やらハイターやらを使うと、その成分が抜けないまま使用した際、生体にとって有害な成分を含んだ水が染み出してそれを生体が口にするケースも想定できます。
除菌には他にいくつか方法がありますが、茹でたり電子レンジにかけたりするにしても、人が食べるものの調理器具でやるのも…
結局よくよく洗った上で水抜き、天日干し、しっかり乾いてから使い回しという風にやっていると手間で手間で仕方ありません。

そこまできっちりしなくてもいいかと最初は思いましたが、適当にやるとその積み重ねですぐ状態が悪くなります。
最初からそういうものだとわかって買うならまだしも、私はスパンの短い消耗品だと思って買ってないので、このシェルターのイイトコにうまいこと食いもんにされたな~と後悔。
確かにイイトコにだけ焦点を当てるとイイモンではあるのですが

・しかし保湿はそこまで持続しない

季節やケージの締め切り具合にもよりますが、期待したほど保湿がうまくいかないことが度々ありました。
それは私が上手く使いこなせなかっただけの話ですが、ウェットシェルターがあれば手放しで保湿できる!というわけではないケースもあります。
ただ、先にも書いたように衛生的な観点からただ水を継ぎ足すのみというような使い方には疑問があります。

・割れる

特に乱暴な扱いをしていなくても唐突に大きな亀裂が入ったり欠けたりすることがあります。
箇所にもよりますが、いやなところに亀裂が入ると水がすぐ抜けて保湿もクソもないガバガバシェルターになることがあります。



☆代替
安定は穴あきタッパーかな。
ウェットシェルターは素焼きで表面がザラザラなので、特にレオパなどの脱皮様態の種が脱皮の際体をこすり付けるのに便利です。
タッパーではそれがないので、私は底面に湿らせたザラザラスポンジ(よくある二層スポンジの硬い方だけ薄く売っているモノ)を敷いて代替設備としています。

そもそもレオパならレプタイルボックスくらいの空間であれば飲み水用の水入れを置いておくだけで通常生活に必要な湿度は保てると思います。脱皮前だけ何らか加湿するよう工夫すれば、十分不全は起こさないようにできます。
ちなみに表面がザラザラの構造物がなくても、うちではDAISOのシューズケースと水入れのみで毎回とくに不全なく脱皮はできています。

確かにウェットシェルターはレオパあたりの野生棲息環境をよく再現できてるんだと思いますが、そんな環境が常に必要か?って考えたら、レオパの生活様態を見るに決してそうとも言い切れないなと私は思います。

なので「(素焼きの)ウェットシェルター必須!」みたいな言い方する人を見るとなんだかな~と思っちゃう。

複数匹何年も飼育した上での所感だけど、素焼きのウェットシェルターは全然必須ではない。
シェルターが必要な個体だと感じるならシェルターを置いて、あとは飲み水用の水入れを置いておけば十分です。

結局、得られる恩恵とメンテナンスの手間が釣り合ってないと感じるので、私はボツ。
確かに便利で合理的ではあるけど、消費者的には買う前にその道具の扱いと難点を知っておけたらなと思う。



と、長くなりましたが、よく紹介される飼育用品には、それはそれで難点があったりします。

もちろん開発者さんは私よりよっぽど想定した飼育対象について詳しいのだと思いますが、イイコトに焦点を当てると、イイ演出をするためにないがしろになる部分が出てくることは往々にしてあって、今回紹介した3点のうち後者2点はそれが顕著な気がします。

まぁ、私の個人的な印象なんですが。
飼育用品なのでお試しで使い勝手を見て…という風にはできません。
せめて、その用品の良し悪しが広く人に知られた上で、消費者の選択肢が広がればいいな~と思いしたためました。

飼育用品をお買い求めの方はご購入前にぜひご一考を♪

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変な体勢で寝ちょる…
アオダイショウは寝るとき黒目が落ちててお茶目な顔になるのが可愛い。

さて
11月も中旬です。
もういくつ寝るとクリスマスで、そのあとまたいくつ寝ると正月です。早い。

さて、うちもぼちぼち寒くなってきたので、全国的に肌に刺さる寒さが際立つ季節がやってきたかなと思うので、この時期の悩みのタネ「保温」についてお話します。

爬虫類飼育の上でとみに気を遣うべきポイントは保温です。

ここで初歩的なことをつらつらと書く気はないので端的に書きますが
爬虫類は多くペットとして愛玩されている哺乳類と違い変温動物なので、自分の体内で発熱する機構がありません。
ので、代謝するに足る環境温度がなければ活動不能になってしまいます。

種によっては冬眠という形をとり、温かい季節が来るまで活動を停止する種もいますが、一歩間違えばそのまま目覚めず…ということが野生下、飼育下問わず起こりうるリスキーな習性です。



さて、そんなわけで、爬虫類の飼育では生体に応じた適正な温度を保たなければなりません。
特に起こり得る低温によるトラブルは消化不良や免疫不全でしょうか。
いずれも死に直結する危険があるため、注意が必要です。
また、冬場は脱走した爬虫類が部屋の隅で寒くて動けなくなってそのまま…なんてこともあるらしいです。
冬場壁チョロ系に脱走されたらたまったもんじゃないですね。

で、保温が必須のため色々な保温器具が販売されています。

局所保温の器具で有名どころはこの辺ですかね。

・パネルヒーター
・暖突
・保温球

それぞれ用途が違うので加温効率をよくするには使い分けが必要です。


・パネルヒーター


対象)地表棲爬虫類
ピタ適やナラベルトがこの類ですね。
パネルヒーターは「面」の加温に最適です。
ので、隙間の無い底面に接着し、その上にケージを設置することで真価を発揮します。
面の加温用に設計されたものなので、放熱範囲が両面に逃げるように設置すると効果が薄いですが、上記設置方法では熱が設置面上方のみに発散するので、ケージ内にホットスポットを作りたい時には最適です。
が、こういった性質上、ケージ内部の空間温度丸ごと加温するのには向きません。

※参考
冬場の加温では設置面及び設置面上方の空間温度で
ピタ適では環境温度+7~10℃ほど
ナラベルトでは環境温度+7℃ほど がうちでの成果です。
パネヒだけで冬場を乗り切ろうと思うと厳しいので、他の局所保温器具やエアコンと併用しています。


・暖突


対象)爬虫類全般
こちらは空間の加温に適した遠赤外線ヒーターです。
パネルヒーターと違い、ケージ上部に吊るほか温室背面に設置することで、ケージ内の空間温度を加温できます。
が、構造上通常は一つのケージに一台という使用方法になる一方単価がそれなりにするため、大型ケージで何種も飼育している人はケージごと暖突で保温しようとすると大変なことになりますね。

こちらは空間の加温が可能なので、小規模な温室の加温にも使用可能です。

※参考
空間温度を加温できるのが特徴ですが、ケージ内の空間温度すべてを均一にするほどのものではありません。
60cm水槽に暖突Mを使用した場合
暖突直下では最高で20℃以上
ケージ内平均が7℃~10℃ほど
の加温が冬場の成果です。
LではMの場合より加温効果は強かったですが、反比例するように湿度が下がってしまいました。
暖突単体でも使いようによっては冬場を乗り切れるかもしれませんが、少し足りないかな、くらいのサイズのものと他の局所保温器具やエアコンとを併用するのがいいと思います。(結局


・保温球


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対象)爬虫類全般、紫外線照射用はトカゲ・カメ類
電球型の保温器具です。紫外線を照射する電球様のものと保温のみを目的としたセラミックヒーターがあります。
ワット数が高いですが使用する知人の所感(うちでは保温球は使っていません。)では、保温効果はパネヒや暖突より強いらしいです。
紫外線照射用は、日光浴を必要とする昼行型の爬虫類の飼育で活躍します。
また、加温効果が強い一方、蛇など種によっては火傷を負ってしまう恐れがあるので注意が必要です。


飼育匹数が少数であれば都度局所加温器具を用意すればいいのですが、数が増えていくと加温器具を都度設えたりする機材費用や配線やら電気代やら考えるのが面倒になってきます。

ので、多頭飼育している場合は環境保温がオススメです。

・簡易温室
・エアコンで一室丸ごと保温
・温室とエアコンの併用

メタルラックなどに発泡スチロールやスタイロフォーム等の断熱材で遮蔽空間を作り、その内部空間を丸々加温するというものです。
暖突の他、コタツと廃熱ファンなどを併せて使う人もいるとか。
こちらは空間丸々保温するので、ケージごとの保温の必要がなく、設備費用が安く済ませられる他、トータルで温度管理が楽になります。

爬虫類に手を出す人は沼に嵌まって色々増えていく人が多いと思うので拡張することになると面倒ですね。
温室作りは計画的に。


で、究極はエアコンで一室丸ごと保温です。
と、こう書くとエアコンだけで冬季に爬虫類の飼育適正温度(25度以上)に設定してアホみたいな電気代をかける人が出てくるのですが、エアコンで保温する際は人が使うときの適正温度(18~20度)くらいで多少の局所加温又は温室と併用するのが利口かと思います。

エアコンを使えば温室にしても加温機構にこたつなど大規模な設備を使わずに済みますし、メンテの際人が活動したり、その部屋で生活するにしても楽ですね。

エアコン使うと電気代が~と気にする人がいるかもしれませんが、飼育匹数が増えれば1匹あたりの電気代はその分安くなっていきます。
匹数増えるたびに局所保温器具を増やすことを考えると、エアコンで室温ごとある程度保温した方が経済面でも生活面でもいいと思います。

また、エアコン以外にセラミックヒーターやデロンギヒーターなど、一室保温可能なヒーターで代用も可能です。
エアコンでは空気が乾いてしまう恐れがありますが、セラミックヒーターでは加湿機能付のものもあるので、保湿も一石二鳥で済みます。

ちなみにセラミックやデロンギでは電気代が心配という方、まずエアコンで室内をある程度暖めてからそちらに切り替えると電気代の節約ができます。
加温器具が一番電気を食うのは寒い状態から室内を暖めるときです。
保温のフェーズにいってしまえばよりランニングコストが改善されます。

何にしても冬場を乗り切るには多少の電気代は覚悟しなければなりません。
が、工夫のしようはいくらでもあり節約も可能なので、自分の飼育種と飼育匹数に適した保温環境を考えてみてはいかがでしょうか。

ペットシーツ談義でTLが燃えてたらしいですが色々諸々可笑しくて傍でわらけてました。


言い方がどうとかどういうつもりで言ったとかそういうのはもう当人の意地と何に張ってるか分からないプライドの問題なのでどうでもいいですが「ペットシーツダメ!」を客観的に見て断言調でのたまった断片的な情報に対して思うところがあったので個人の経験則を踏まえて色々書きます。


◆以下、個人的な見解◆


・ペットシーツ使用で想定されるトラブル

よく聞くのは「蛇(特に大蛇系)がペットシーツを誤飲した」というトラブルでしょうか。
これは実際にそこそこ起こっているトラブルらしく、原因の多くは「餌の臭いが染みたペットシーツを飢えた蛇が飲み込もうとした」というところかと思います。
多分冷凍マウスか何か与えた時にマウスの血が付着して~とか、置き餌したときのマウスの残り香が~とかでしょうね。
あと調べてみると給餌のときにマウスに飛びついたつもりが外してペットシーツに咬みついたというケースもあるようです。

これは確かに「ペットシーツ(サイズ・質的に厄介なもの)を誤飲した」という点で、蛇の命を脅かしかねない重大な事態です。

が、床材の誤飲は上記の要因以外のケースでも往々にして起こり得ます。

与えたマウスが濡れていたりしたら、ウッドチップなんかでマウスがミノムシみたいになってしまうこともあります。
また、ペットシーツで誤飲を起こし得るトリガーは他にキッチンペーパーや新聞紙等で同様のことが言えます。

補足ですが、大蛇系は野生下では誤飲しまくっています。葉っぱなり砂なり木屑なり。
画像検索してみると色々出てくると思います。


私は「ペットシーツだから特別誤飲が起き易い」ということは断じてないと思います。
が、「ペットシーツだから大事になる」というのはあると思います。
そういう点で「ペットシーツはトラブルが起きた際はリスキーである」というのは言えると思います。
「だからペットシーツはダメ」と言ってしまうと、私はそれには異を唱えたいです。

何故なら、ペットシーツで起こり得る誤飲のトリガーは飼育者の不注意や怠慢に拠る部分が大きく、ペットシーツの欠点として論うのは適切ではないと思うからです。
通常、ペットシーツを敷いているだけで蛇が特段に餌と誤認・餌として興味を示すということは考えにくいです。
そうさせてしまうのは給餌に際してそのような接触があるからではないでしょうか。

私もボールパイソンの飼育にペットシーツを使っていますが、マウスの血がシーツに付着して「あ~臭いついたかな~…誤飲とか大丈夫かな~」とモヤモヤ気になったことがあります。
モヤモヤ気になったのでそのペットシーツは交換しました。
そして今日に至るまでペットシーツの誤飲は一度も起こしていません。
問題はそこで収拾がついてるんですよね。

実際に誤飲を起こした人はペットシーツとマウスの間で接触があっても「誤飲とか聞くけど、これくらいなら大丈夫だろ~」と交換を怠ったりしたんじゃないでしょうか。
ペットシーツは決してコスパのいい床材とは言えません。ので、例えば交換したばかりのペットシーツに給餌でマウスの血がついたなんてときに交換を躊躇ってしまう人もいるかもしれません。
ifの話をしていても埒は明きませんが、万全に気を遣っていたのでしょうか?

現にうちではその点を気をつけて何らか措置をしているおかげで現状誤飲は起こしていません。

ペットシーツだからダメという問題ではなく、人災ではないでしょうか。



また、今回他に挙がっていたトラブル例は「ペットシーツの吸湿性が原因の過乾燥に拠る脱皮不全」というものです。

ハッキリ言います。アホか。

それこそただの怠慢です。
というか、ペットシーツを使って過乾燥が要因で脱皮不全を起こしたと云うのであれば、それは「自分で選んだ床材を踏まえた上で適切な環境構築を行えず、その怠慢・技術不足の責任をペットシーツの性能に転嫁している」という飼育者が恥知らずもほどほどにしておけというような幼稚なお話です。

爬虫類飼育の肝は環境構築です。
当然どのような素材や器具を用いるか、それぞれの特性は、それらがどう作用し合い、どのような環境になるかというのは飼育者が何をおいても気を遣うべきことです。
「ペットシーツには過度の吸湿性がある」と言うならその吸湿性を踏まえた上で湿度管理を行えていなければまずお話になりません。
「ペットシーツを使ったら思ったより乾いた!」のであれば、加湿すればいいだけです。
「指をくわえて見過ごして脱皮不全を起こしたけどペットシーツが悪い」?

ガキか。

そんな輩が「ペットシーツはダメだ」なんてほざいて評判を落とされたらア〇リスオーヤマなんか堪ったもんじゃないですよ。
まぁそんな輩が何をどうしてようとどうでもいいのですが、うちでも愛用しているペットシーツの名誉のために補足させていただきます。

・ペットシーツにはさほど吸湿性はありません。
字の通りです。
他に床材として用いられる素材で云えば、新聞紙や木屑系の方がいくらか吸湿性があります。
ペットシーツは吸湿性が~とか言う飼い主さんがどんな床材を使っているのか訊いてみたいです。

・が、一方で吸水性においては圧倒的に優れています。
床材として流通しているあらゆる素材や新聞紙・キッチンペーパーなどは水を吸いはしますが、即座に吸水しないために糞尿が溢れてしまうケースなどがあります。
ペットシーツでは吸水スピードと漏れ防止において他に類を見ないものを持っているので、機能面ではとても優れていると言えます。

・よって、処分しやすい。
処分、交換がしやすいというのはメンテ効率の面で重宝するメリットですね。

・また、吸水した水分を適度に蒸発させ、そこそこの濃度で湿度均衡を保ちます。
そもそも湿度は単に水分量だけでなく温度なども関係してきます。
適切な温度と湿度の開始時点を保てていれば、ペットシーツに因って過乾燥が起きるということは考えにくいです。
あとはケージそのものの通気性ですかね。


が、ペットシーツは見栄えは決してよくありませんね。
なので、レイアウトに凝る方は避けられるかと思いますが、今まで見てきた例からレイアウトに凝っている人が凝っている分適切な環境を構築できているかどうかは別の話だと思っているので、ペットシーツを使っていない方も自分のところの環境構築は省みる必要があり、むしろシンプルに組んでいる人よりもこまめな経過観察が必要だと思います。

あと、脱皮不全の原因は一概に過乾燥だけというわけではありません。
過乾燥でも当然起きるので、それこそ当たり前に気を遣うことだと思うんですけどね。
それでも脱皮不全を起こすのならば個体の健康状態が悪いか飼い主の環境構築がなってないかという話です。

ペットシーツが醜悪な床材であればこんなには流通しないしこんなには愛用されないんですよね。
当然あらゆる床材は一長一短、それぞれのメリットとデメリットがあります。
だから幅があってそれぞれ適切に使い分け、有効に使用するのが飼育者の義務です。
「ペットシーツが悪い」のではなく「ペットシーツを適切に有効に使えない自分が悪い」です。
そういう謙虚な考え方ができなければ飼育者として成長できないと思います。
また「~~は悪い!」と端的に言える人のその言が信用に足るものかどうかについても、言葉尻をよく聞いて見定める必要があると思います。
私の言葉も同様に。
まぁそれも、どれもこれも、私の個人的な見解なんですけど。

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