先日ショッキングな画像がTLに流れてきました。


活コオロギを給餌したレオパが大量の吐血と吐き戻し、その後息を引き取ったということだそうです。


私も「活ミルワームは腹を食い破られるから危ない」なんて話は小耳に挟んだことがありますが、それについては「そんなおおげさな~」くらいに思っていました。

が、このような事案を拝見して、活餌給餌のリスクについては今一度考えないとな、と思いました。


詳細に状況を読むと

・活コオロギ(フタホシ)を与えたところ、一度レオパが噛み付いたときに、何かにびっくりして吐き出した。

→恐らくこのタイミングでも口の中を噛まれたのではないでしょうか。

・しかしその後改めてバイトし、そのまま呑み込んだ。

・しばらくして吐血とともに先のコオロギを吐き戻した。

この時点で口の中を噛まれケガをしたのではないかと飼い主さんは推察したそうです。

・温度を上げて経過観察

これに「温度を上げても意味ないだろ」というレスがあったようですが、変温動物なので温度を上げることで代謝と免疫機能の活性化くらいは狙えるのではないでしょうか。
ただ、同時に温度が上がり体機能が活性化することで流血がひどくなる可能性もなきにしもあらずと思えます。
こういう場合、どうするのが正しいんでしょうね。

・翌日死亡を確認


死因は失血性のショック死か、出血多量による臓器の圧迫かでしょうか。



◆考察

まずコオロギについて
これはイエコとフタホシ(クロコオロギ)を養殖してみた上での個人的な所感ですが、クロコオロギの方がより噛む上に、噛まれるとしっかり痛いです。
今回の事故もフタホシで起きた出来事だったようですが、その歯牙がレオパにかかった不運な出来事だったと思います。

噛むコオロギと噛まないコオロギについて
コオロギの中にもさかんに噛んでくる子とそうでない様子の子が見受けられました。
実際の観察時間は短いので、長期的に見て差があるのかはわかりませんが、短期的に見たその観察結果が個体の性格や行動指針に由来するものであれば、コオロギの中に何か噛むことに関して気付きがあったのかもしれません。

ゴキブリは羽を持っていながら自分が飛べることを知らない個体が多く、何かの拍子に飛んだ際、自分が飛べるという気付きがトリガーとなってIQが跳ね上がる、という話を聞いたことがあります。
コオロギにおいても同様に、咬撃によって(コオロギでは例えば共食いのスイッチなど)何らか気付きがあることで、さかんに噛む個体が稀に出現している可能性があります。

まぁコオロギが噛むか噛まないかの問題は、どちらにしてもアゴを潰せばそれでおしまいなんですけどね。



◆対策

・コオロギの頭をもぐ
・コオロギの頭を潰す
・コオロギのアゴを潰す

手間ではありますが、一応たまに聞くメソッドではあります。
やっていない人の方が圧倒的に多いんじゃないでしょうか?
うちでも、まだ若い個体に活コオロギを与える際にアゴを潰すくらいしかしたことがありません。
また、前者2つについてはせっかく活を与えるのにコオロギが絶命してしまうので、レオパの食欲を掻き立てる動きを演出できません。
しかし、コオロギの逆襲を受けるよりか幾分はマシです。
今後活コオロギを与える際は当面気をつけておこうと思います。

・コオロギをいじめる

やってみたら効果があったので最近うちではそうしているのですが、コオロギの頭付近を潰さない程度にピンセットでバチッとひとはさみします。
この力加減が難しいのですが、うまくいけば絶命せずヨタヨタと歩く程度に弱らすことができます。
レオパの方でもコオロギをくわえるときにバクバク咀嚼するので、そのショックで絶命するくらいまで瀕死にさせておくと安全かなと思います。


◆関連:マウスロットについて

コオロギ給餌でのマウスロット(レオパではその単語が適切かわかりませんが、要するに口内炎)予防としては、コオロギの後ろ足をむしりとる、というものがあります。

うちでもそれくらいは毎回やってはいますが、仮に後ろ足をそのままで給餌して多少口内をケガしたところで、生体が健康で、かつ清潔な環境で飼われていれば通常は自然治癒するので、何の問題もありません。

ひょっとしたら私も気付かないうちに、口内をコオロギに噛まれた個体がうちにもいたかもしれません。
幸い落としてはいませんが…


今回の事故では、出血位置がちょうど喉の太い血管が通る位置に近いのではないかという所見もあったようです。
もしかすると、たまたま噛まれる位置がとんでもなく都合の悪いところだったがゆえに起きた事故かもしれません。
そうだとするととても居た堪れない気持ちではあります。

が、たまたま運が悪いケースだ、と看過せずに、そういった事案があったということを踏まえて、今後活餌の給餌では気を配ろうと思います。

ほんの少しの手間が給餌のたびにかかるとしても、それで大切なレオパの命が守れるのであれば安いものです。


ともかく、この度息を引き取ったレオパの子については、大変ご愁傷様です。
今後そのような事故で命を落とす子が減るように、注力していきたいですね。